薬剤師の職場解説ダイアリー

2017年02月07日

病院が職場の薬剤師の仕事は変化している

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今や医薬分業が進み、医療機関を受診してもそこでは診察のみ、薬は処方箋をもらい、近くにある調剤薬局に行って受け取るのが当たり前になりました。そのため、規模の大きな医療機関で多くの患者がひしめいていても、薬局は比較的空いています。会計を終えるとともに、処方箋だけを受け取るようになっているからです。そんな薬剤師の仕事は、病院においては薬の調剤という割合はすっかり減りました。

むしろ、医療チームと連携を取り、一つのグループに医療面から薬の専門家として加わるようになっています。治療の中で使われる薬に対する専門知識を生かしたり、入院患者の服薬管理を行うなど、メインとなる仕事がこれまでの調剤からかなり変わってきたのは確かです。加えて病院における薬剤師の募集、採用人数も激減していますので、本当に医療チームの一員になって薬の知識を役立てたいと考えて仕事先に選ばないと、医療従事者との間でうまくやっていけない可能性も出てきます。

専門医療にかかわる一員として働く職場としては病院はうってつけですが、自分自身が医師や看護師の中で一緒にやっていけるかどうかをしっかり考えることも大事です。周りに溶け込む柔軟性に優れているなら、医療面で大いに貢献できる薬剤師になれます。